現況とは、その言葉どおり現在の状況のことだが、不動産物件について使う場合、大きくふたつの意味があります。まず、ひとつ目は、登記簿の記載によるのではない、現在の本当の状況の意味です。現況地目などが、これに当たる。田、畑、宅地、塩田、池沼、道路など、地目には21種類の区別があるが、すべての土地について、登記簿上の地目が現在の地目と同じとはいえない。現在は宅地でも、登記簿の上では畑や山林のままになっている土地も数多く存在します。もうひとつの現況とは、2002年にスタートした中古住宅性能表示制度で定められた現況検査に含まれる意味での現況です。現況検査は大きく分けて3つあり、ひとつは、外壁などに生じているひび割れや、床の傾き、壁や天井の漏水のあとについての検査(部位等・事象別の判定)、つぎに、一定項目の個々の検査結果に基づいての、住宅の総合的な判定(総合判定)、最後に、木造住宅の場合は、土台や柱など構造部分の老朽化や蟻害の詳細検査(特定現況検査)。性能評価と、現況検査を合わせて性能表示と呼びます。