カビが発生する条件はまず栄養だが、食品だけがそうなのではない。木材、畳、壁、布、革製品、ガラス面、タイル面、コンクリート、金属、接着剤のほか、ありとあらゆるものを栄養源にして生えます。日本はもともと湿気が多くカビの生えやすい気候です。カビ対策には慣れているはずだが、そのカビの害がいま新たにクローズアップされています。これは、おもに建物の構造にその理由があるようです。現代のRC(鉄筋コンクリート造)やSRC(鉄骨鉄筋コンクリート)などは、機密性の高い作りです。そのぶん、一度水分を吸い込んだら、乾くための新しい空気が入ってくる隙間がありません。また機密性のせいで温度も保たれやすいので、カビにとっては絶好といえる場所が部屋の中にも、壁の中にも増えます。カビは、ハウスダストの主原因であるダニのえさにもなります。たかがカビ、ではすまなくなっています。